足首周辺に腫れや内出血がある
足首を捻った後から足を着くと痛い
足首を繰り返し捻っている
歩行中にスネが張りやすい
歩行中に足首に不安定感がある

足関節捻挫に対する当院の考え

スポーツによる外傷で一番多いのが、足関節の捻挫です。 首や腰などの怪我に比べると、日常生活への支障が少なく、軽視されることが多いですが、痛みを我慢して放置したり不適切な施術をすると痛みを残したり、不安定な足首となってしまい、難治性になることがあります。足関節捻挫は足関節を内側に捻って生じる内反捻挫と外側に捻る外反捻挫に分類され、前者が最も多く起こります。足関節の外側靭帯を痛め外くるぶし(外果)の前後や下に痛みや内出血、腫れが出てしまいます。また、底屈・背屈・内反・外反という動きが痛みにより制限されるため、足を庇って歩いていると反対の足や他の部位まで痛める原因になります。早期の改善をすることで後に痛みを残さないため、痛みや不安定感のある方はお気軽にご相談ください。

足関節捻挫を放っておくとどうなるのか

足関節捻挫では靱帯の損傷により関節が不安定なまま繰り返すこと関節を支えてる軟骨まで損傷してしまい将来的に変形性足関節症を引き起こしたりスポーツ障害に移行することもあります。足を内に捻る内反捻挫では足関節の外側靱帯を損傷しますが、反対に、外に捻って起こる外反捻挫では足関節の内側靱帯を損傷します。内側靱帯は外側に比べ強靭な靱帯のため、損傷する場合、付着してる骨まで引き剥がし裂離骨折を伴う場合があります。レントゲンで異常がないと1度診断を受けた場合でも、腫れが強い時は足周りの骨はレントゲンに写らず見落としている場合があるため、2.3日経過しても痛みが全く変わらない場合は整骨院や医療機関に再度診ていただくことをお勧めします。

足関節捻挫の改善方法

足関節捻挫の改善方法は損傷の重症度(Ⅰ度〜Ⅲ度)より異なりますが、全ての程度で必ず用いられるのがRICE処置(R:安静I:冷却C:圧迫E:挙上)です。足関節の外側靱帯は3本ありⅠ度損傷(軽症)では1本の靭帯の伸張あるいは部分断裂のため、関節の不安定性はそんなになく、固定は必要ない若しくはサポーターで1〜2週間の固定し、患部を安静にして痛みが取れ次第運動の再開可となります。Ⅱ度損傷(中等症)では1本の靱帯が完全に断裂してしまっているため、軽度〜中等度の関節の不安定性がでてきます。サポーターやシーネ固定が必須になってきます。固定期間は状態により前後しますが、4〜8週となり、運動の再開はつま先立ちやジョギングが無理なくできるようになってから徐々に強度を高めていく事をお勧めします。Ⅲ度損傷(重症度)では3本の靱帯全てが損傷している状態かつ1本は完全に断裂しているため、関節の不安定感が強く出てきます。シーネやギプスで8〜16週の固定が必要になります。4週ほど固定で経過をみて不安定感が改善されている場合はリハビリを開始、改善されない場合は再腱手術が必要となります。

足関節捻挫の改善に効果的な当院の施術メニューは?

患部の損傷の程度にもよりますが、痛みに対して直接アプローチできる効果的なメニューは鍼の施術になります。鍼に対して抵抗がある方には電気の施術も効果的です。どちらも急性期、慢性期関係なく使用いただけるだけでなく、炎症を抑える効果や血液循環を促進する効果がありますので症状の改善に有効です。
また受傷してから約1〜2週間は足関節にかかる負担や不安定感や減らす為にもテーピングを行うと効果的です。繰り返し捻挫を起こさないよう予防するためには左右の重心や筋肉の硬さのバランス、足のアライメントを整える施術なります。足関節捻挫を繰り返す原因は靱帯のゆるさだけでなく、骨盤や股関節、膝関節、足関節の歪みです。これらの関節や骨盤の歪みを整えるのが骨格の矯正です。足関節捻挫を根本的に予防をされたいという方にはお勧め施術になります。

施術を受けるとどう楽になるのか

受傷した直後72時間は炎症が強く出る傾向にあります。患部周辺に鍼や電気の施術を行うことで炎症を抑え痛みを和らげます。捻挫の程度にもよりますが受傷してから1〜2週間は痛みが続くことが多く、患部だけでなくアキレス腱やふくらはぎ、すねなど周囲の筋肉や腱にも大きく負担がかかるので同時に痛める可能性が高くなりますが、鍼や電気の施術を行う事で周囲の筋肉を痛めるリスクを減らし血液循環も促進されるので疼痛の早期改善にも繋がります。骨格の矯正は痛みがある程度軽減され足関節を動かせるようになってから、再発防止のために用います。骨格矯正では骨盤、背骨、股関節、膝関節、足関節の歪みを整えることができるため、左右の重心のバランスや片足にかかる負担を軽減し、再発予防に繋がります。

改善するために必要な施術頻度は?

受傷した直後から1週間くらいは痛みや腫れが強く現れるため、連日もしくは、2日に1回くらいの早いペースでの受診を進めています。炎症期が過ぎたあとは根本的な施術に移行していきます。徐々にペースを落としていきますが、お身体は小さい細胞の集まりのため短期間ではお身体は実質的には変わりません。例えば、1日で腹筋を1万回行ったとしてもお腹が急にバキバキに割れることはありません。なぜなら筋肉の細胞は1日では生まれ変わらないからです。期間をかけることでお身体は徐々に変化します。腹筋を1日に1万回行うよりも、1000回を10日間に分けて行う方がお身体を変えるには効果的です。治療も一緒です。1回でも効果はありますが、身体に定着するには時間がかかります。筋トレやダイエット、柔軟と同様徐々にお身体を変えていく施術のため頻度としては週1~3回が効果的です。当院では人それぞれの生活スタイルに合わせて通院ペースや通院プランもご用意しておりますので安心してご相談下さい。