野球肩・野球肘
こんなお悩みはありませんか?

野球やテニス、陸上競技などで、筋肉や腱(けん)、靭帯(じんたい)に負担がかかり、慢性の痛みが続いている。
からだの一部分を使いすぎて、オーバーユースによる症状が出ている。
スポーツによって関節、靭帯、腱、骨に繰り返し外力が加わり、痛みや不調が生じている。
オスグッド病、シンスプリント、疲労骨折、腰椎分離症、野球肩、野球肘、テニス肘などの症状が気になる。
ウオーミングアップやアイシング、ストレッチを行っているが、症状が軽減しにくいと感じている。
野球肩・野球肘について知っておくべきこと

野球をすることで発症する肘や肩の障害を「野球肘・野球肩」とよびます。
野球肘・野球肩は、成長期の子どもに多くみられるスポーツ障害です。今回はこちらのページで、野球肘・野球肩について詳しくご説明します。
練習方法や日常生活の過ごし方を見直すことにより、痛みの軽減やケガの予防が期待できます。「野球肘・野球肩の痛みや違和感に悩まれている方」「再発予防をしたい方」「予防をしたい方」におすすめのページです。
野球肘・野球肩に悩まない身体づくりを目指していきましょう。
野球肩・野球肘の原因は三つあります。
一つ目はオーバーユース、いわゆる投げすぎです。
二つ目は投げ方の問題です。
三つ目は姿勢が悪いことです。
この三つになります。
そのため、肩や肘だけを施術しても症状の軽減がみられない場合があります。
私たちは肩や肘を痛めてしまった際、身体のどこに原因があるのかを考えながら施術をさせていただきます。
症状の現れ方は?

●野球肘の主な症状
・肘の内側の痛み
肘の内側の靭帯に炎症が起きた状態を、内側上顆炎(ないそくじょうかえん)とよびます。
投球時に肘の内側へ引き伸ばされる力が働くことで発症します。
肘の内側の腫れや圧痛、投球時の痛み、肘の可動域の制限などが主な症状です。
・肘の外側の痛み
投球時に肘外側の骨同士が衝突することで、骨や軟骨が剥がれてしまう状態を「離断性骨軟骨炎」とよびます。
肘外側の圧痛や投球時の痛みが主な症状です。
また、剥離した軟骨が関節に引っかかり、突然肘が動かなくなるロッキングを起こすことがあります。
野球肘のなかでは重症率が高いスポーツ障害の一つとされ、小学生や中学生に発症しやすいケガといわれています。
症状が悪化してしまうと、関節軟骨の一部がはがれてしまい、投球動作で痛みや関節のゆるみといった症状が現れます。
その他の原因は?

インピンジメントとは「衝突」という意味です。
肩関節を動かす際に、関節付近で肩峰(けんぽう)や烏口突起(うこうとっき)が衝突することで、組織に炎症や損傷が起こっている状態をインピンジメント症候群といいます。
野球以外にもテニスなど、肩よりも腕を高く上げる動作が繰り返されることで発症するといわれています。
肩を上げていくときに、ある程度の角度で痛みや引っ掛かりを感じ、それ以上腕を上げられなくなることが特徴です。
成長期に繰り返し投球動作を行うことで、上腕骨近位の骨端線に負担がかかり、離れてしまう状態のことを指します。
好発年齢は10〜15歳といわれ、成長期の選手に多くみられる投球障害であるため、リトルリーグショルダーとも呼ばれています。
投球直後に強い痛みを感じることが多く、そのままにしておくと成長に影響が出る可能性があります。
野球肩・野球肘を放置するとどうなる?

野球肘・野球肩の原因の多くは、オーバーワーク(オーバーユース)です。
過度な練習や一日の投球数が多すぎてしまうと、野球肘・野球肩になりやすいといわれています。
投球動作によって肩甲骨まわりの筋肉や肩関節、肘に繰り返し負荷がかかってしまうためです。
そのため、投球数には注意が必要です。
無理な投げ方を続けていると、肘や肩に負担がかかりやすくなります。
とくに成長期は、身体の土台作りが十分でない状態です。
例として、投球動作を行う際、次のようなフォームだと野球肘・野球肩を発症しやすくなるといわれています。
・手投げ
・猫背(背中が丸くなる)
・股関節が使えていない
上記のようなフォームで投げ続けてしまうと、身体の一部に大きな負担がかかるため、正しいフォームで投げることを心がけることが大切です。
当院の施術方法について

●物理療法
野球肘・野球肩の施術で使用される物理療法は、超音波や電気を用いる機器になります。
痛みが出ている箇所に超音波を当てていきます。
そうすることで、炎症を抑え、緊張を緩和し、肘や肩への負担を軽減させます。
●手技療法
野球肘の原因となるフォームを軽減するには、全身の筋肉を柔らかくすることが大切です。
手技療法では、腕の筋肉だけでなく、投球動作で特に重要となる肩まわりや太ももの筋肉もほぐしていきます。
筋肉の緊張を取り除き柔軟性を高め、早期の軽減をめざします。
●ハイボルト療法
ハイボルト療法とは、高電圧の電流を身体の深部に流していく施術で、「痛みに特化した電気施術」といわれています。
筋肉や靭帯の働きを整えることが期待でき、鎮痛作用にも配慮されているため、野球肘・野球肩の症状に対して有効とされる施術です。
●テーピング
テーピングは、痛みが出やすい方向へ動かないように関節の動きを制限したり、筋肉を補助することで痛みをやわらげる効果が期待できます。
一人ひとりの肘の症状に合わせて最適なテーピングを施します。
軽減していく上でのポイント

●野球肘の施術期間
・内側の痛み
痛みや可動域制限が軽度であれば、2~4週間の投球中止によって肘の痛みが軽減することが多いです。
投球中止のあいだは、保存療法として運動やストレッチなどのリハビリを行います。
・外側の痛み
肘の外側の痛みの場合は、安静や施術の期間が長期になる可能性があります。
まず、投球禁止と肘の安静による保存療法を行い、病巣の修復や症状の軽減を待ちます。
しかし、その場合は6~12か月、状況によっては1年以上にわたり投球動作を禁止することが多いといわれています。
●野球肩の施術期間
・インピンジメント症候群
軽度であれば、1~2週間投球を禁止することで痛みが引く場合が多いです。
組織に損傷がある場合は、早い方で1か月程度、長くかかる方では3~6か月程度かかる場合があります。
・上腕骨骨端線離開
軽度であれば、1~2か月間投球を禁止することで痛みが引く場合が多いです。
投球を禁止している期間にリハビリを行うことで、不良なフォームの原因を軽減していきます。
監修
新浜松駅前接骨院 院長
資格:柔道整復師
出身地:静岡県浜松市
趣味・特技:食べ歩き、買い物




