顎関節症
顎関節症とは？
顎関節症とは、顎の関節やその周辺の組織に異常が生じ、痛みや口の開閉障害などの症状が現れる病気です。原因は様々ですが、主に以下のものが挙げられます。
咬合異常：歯並びや噛み合わせが悪いこと
外傷：顎をぶつけるなどの外傷
ストレス：精神的なストレス
生活習慣：偏った食事、睡眠不足、運動不足など
加齢：関節の老化
主な症状は以下の通りです。
顎関節の痛み：口を開け閉めしたり、ものを噛んだりするときに痛みを感じる。
口の開閉障害：口を大きく開けられない、口を閉じにくい。
顎関節雑音（クリック音）：口を開け閉めするときに「カクッ」や「ゴリッ」などの音がする。
咀嚼筋の痛み：顎を動かす筋肉が痛む。
頭痛：頭痛や肩こりなどの症状が現れることもあります。
施術方法は症状や原因によって異なりますが、一般的には以下のものがあります。
生活習慣の改善：規則正しい生活、バランスの良い食事、適度な運動などを心がける。
薬物療法：痛み止めや筋肉弛緩剤などの薬を服用する。
理学療法：顎の運動やマッサージを行う。
マウスピース：マウスピースを装着して、顎関節の負担を軽減する。
外科療法：上記の施術方法で軽減が見られない場合、手術を行うこともあります。
顎関節症の根本原因は？
顎関節症の根本的な原因は、顎関節とその周辺の組織に関節や筋の異常が生じることによって起こります。
顎関節は、上顎骨と下顎骨の間にある関節で、以下の構造から成り立っています。
関節頭：下顎骨の突起部分
関節窩：上顎骨の凹部
関節円板：関節頭と関節窩の間にある軟骨組織
関節包：関節を取り囲む膜
靭帯：関節を支える組織
咀嚼筋：顎を動かす筋肉
これらの構造がそれぞれ正常に機能することで、顎をスムーズに開閉することができます。そのため、ストレスや機能障害が生じないような生活を心がけることが大切です。
こんなお悩みはありませんか？
顎関節症で、下記のような事でお困りではないですか？
顎関節の痛み
口を開け閉めしたり、ものを噛んだりするときに痛みを感じる
口の開閉障害
口を大きく開けられない、口を閉じにくい
顎関節雑音
口を開け閉めするときに「カクッ」や「ゴリッ」などの音がする
咀嚼筋の痛み
顎を動かす筋肉が痛む
頭痛
頭痛や肩こりなどの症状が現れることもある
症状は様々な要因からなります。1つずつ症状を診て治療方針を立てていきましょう。
顎関節症に対する当院の考え
顎関節症は軽度の症状であれば、当院の施術によって軽減が期待できますが、重度の場合は外科や歯科での手術が適応となるケースもあります。
基本的に、ストレスによる食いしばりによって筋肉が過緊張を起こしている場合は、直接的に筋肉をほぐし、負担を軽減することを目指します。関節の動きが正常でない場合は、顎関節や全身の矯正を行うことで、症状の軽減が期待できます。また、当院の施術は投薬を伴わないため、副作用の心配がありません。
さらに、鍼灸整骨院では顎関節症に伴って生じる全身の歪みや頭痛などの症状にも対応可能です。全身の状態を確認しながら、担当のスタッフと相談し、最適な施術を受けることをおすすめします。
顎関節症はなぜ起こるのか？
日常生活の中で無意識に行っている習慣や癖が原因で、顎関節症を引き起こすことがよくあります。
●主な悪習慣は以下の通りです。
頬杖をつく
頬杖をつくと顎の片側に力が集中し、顎関節に負担がかかります。
歯を食いしばる
ストレスや集中しているときに歯を食いしばると顎の筋肉が緊張し、痛みや炎症を引き起こすことがあります。
硬いものを食べる
硬いものを食べると顎の筋肉を強く使うことになり、顎関節に負担がかかります。
偏った咀嚼
いつも同じ側でばかり噛むなど咀嚼が偏ると顎関節に負担がかかります。
うつ伏せ寝
うつ伏せ寝は顎に負担がかかり、顎関節症を悪化させる可能性があります。
猫背
猫背になると、首や肩の筋肉が緊張し、顎関節にも負担がかかります。
長時間のスマホ・パソコン操作
長時間のスマホやパソコン操作は首や肩の筋肉を緊張させ、顎関節にも負担がかかります。
顎関節症を放っておくとどうなるのか？
顎関節症をそのままにしておくと、症状が悪化したり、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。
●主な悪化症状は以下の通りです。
口が開かなくなる
重症化すると、口を大きく開けようとしても顎がカクカクして開きにくくなることがあります。食事や会話が困難になるだけでなく、日常生活にも支障をきたす可能性があります。
顎の変形
関節軟骨がすり減ったり、関節円板がズレたりすると、顎の形が変形することがあります。顔の歪みにつながるだけでなく、機能障害を引き起こす可能性もあります。
難聴
顎関節と耳は近くにあるため、顎関節症が原因で耳の聞こえに影響が出ることがあります。
めまい
顎関節の痛みや炎症が、めまいの原因になることがあります。
精神的な不調
慢性的な痛みや機能障害が続くことで、精神的なストレスが蓄積し、不安や気分の落ち込みを感じることがあります。
●放置によって引き起こされる合併症としては、以下のものがあります。
全身の歪み
顎関節症が原因で、首や肩、背中の筋肉が緊張し、全身の歪みにつながることがあります。
頭痛
顎関節の痛みや炎症が、慢性的な頭痛を引き起こすことがあります。
歯周病のリスク
顎関節症による痛みで十分な歯磨きができなくなると、歯周病が悪化する可能性があります。
食事の困難
顎関節症の痛みにより、噛むことが難しくなり、食事の偏りや栄養不足につながる可能性があります。
顎関節症は、適切な施術を受けることで軽減が期待できます。しかし、放置すると症状が悪化し、日常生活にも影響を及ぼす可能性があるため、早めの対策が大切です。また、重度の顎関節症が疑われる場合は、歯科や専門医の受診をおすすめします。
顎関節症に効果的な当院の施術メニューは？
「ドライヘッド矯正」や「極上ドライヘッド」など、頭部の筋肉や関節を緩める施術や、矯正を中心とした施術がございます。また、鍼施術の一つとして「美容鍼」などがあり、筋肉を直接緩めることを目的としています。これらの施術は、顎関節症の原因となる顎関節周囲の筋肉を緩めることや、顎関節を直接矯正することができます。
さらに、生活習慣を整えるために「全調整鍼」という自律神経に東洋医学的なアプローチを行う鍼メニューもございます。顎関節症の要因の一つとされる自律神経の不調を調整し、ストレス緩和などの効果が期待できます。
その施術を受けるとどう楽になるの?
先程もご説明したように、ドライヘッド矯正は顎関節周囲の筋肉を緩めたり、顎関節そのものを整えることができます。美容鍼も、顎関節周囲の筋肉の過緊張を軽減させることができます。
顎関節周辺の筋肉の過緊張を軽減させたり、顎関節そのものを矯正することで、スムーズに動かすことができ、顎関節症でよく見られる引っかかり感やクリック音が軽減することがあります。また、これらが原因で合併している場合の頭痛などにも、症状の変化を見ることができます。
顎関節症を軽減するために必要な施術頻度は？
顎関節症を軽減させるためには、週に2回ほどの通院を目安にしていただくことをおすすめします。
一般的に、軽度の初期症状に対する施術による症状の軽減や機能の回復には、おおよそ1か月から3か月程度かかるとされています。
また、顎関節症は再発しやすい傾向があるため、症状が軽減した後も生活習慣の見直しや、定期的な通院などのアフターケアを行うことが大切です。
