巻き肩

こんなお悩みはありませんか?
肩こりや首こりがひどく、動かすたびに痛みを感じる
頭痛やだるさ、疲れが取れず、常に不調を感じている
腕が上がりにくい、首が上を向かない、後ろを振り向けないなど、日常動作に支障が出ている
少し動いただけで息切れや呼吸の苦しさを感じる
長時間のデスクワークや運転で姿勢が悪くなっている
スマホやパソコンの使用時間が増え、姿勢の崩れが気になる
家事や畑仕事、力仕事などで前かがみの姿勢が多い
自分では気づかないうちに背中や腰が丸まり、猫背になっているかもしれない
巻き肩について知っておくべきこと
巻き肩と猫背はよく混同されがちですが、厳密には巻き肩の方が先に現れる症状であり、それが進行した状態が猫背と呼ばれることがあります。
原因はさまざまですが、想像がつくようにデスクワークや、近年特に増えている長時間のスマートフォン操作が大きな要因と考えられています。これは、現代社会生活においてスマートフォンが欠かせない存在である一方で、良くも悪くも身体に大きな影響を与えるため、注意が必要です。もちろん、家事や育児、その他手先や手元に集中する細かい作業も要因となり得ます。また、寝るときに横向きになる癖も肩が内側に丸まりやすく、巻き肩の一因とされています。抱き枕の活用や寝具の見直しも検討する必要があるかもしれません。
巻き肩は現代社会では非常に身近で起こりやすく、初期のうちは比較的予防がしやすいものの、長期間放置すると症状が進行しやすいため注意が必要です。
症状の現れ方は?
巻き肩かどうかを判断するためのチェック方法として、直立した際に手の甲が前を向いている、肘が外側を向いている、または仰向けに寝たときに肩先と床の間に隙間ができるといった項目が挙げられます。
肩や腕の位置が異なるだけに見えるかもしれませんが、まず姿勢が悪くなることで外見の印象が下がります。さらに、肩や肩甲骨が前方に出ることで肋骨や肺が圧迫され、呼吸が浅くなり、慢性的な酸素不足の状態になる可能性があります。これに伴い血流も悪化し、筋肉が固くなり柔軟性を失っていくため、可動域の制限や怪我のリスクが高まります。結果として、姿勢・呼吸・筋肉の悪循環が生じることになります。
その他の原因は?
巻き肩の多くは生活習慣からくる後天的なものであり、生活習慣病や職業病の一種とも考えられます。まれに、なで肩や華奢な骨格などの先天的な要因によって巻き肩になりやすい方もいますが、その割合は非常に少ないとされています。また、事故や転倒による後遺症が原因となるケースもありますが、こちらも特殊な事例に分類されます。
加齢も要因の一つであり、代謝機能や体力、回復力が低下し、筋肉が硬くなりやすくなります。これにより、怪我や損傷が回復しにくくなるため、予防や施術、リハビリなどには早期の対応が重要とされています。
巻き肩を放置するとどうなる?
巻き肩を放置すると、その次の段階である猫背を回避することが難しくなります。猫背が進行すると、さらに背骨が丸くなる円背へと発展し、一定以上の段階で肩関節や背骨の変形が進んでしまうと、元の状態に戻すことが困難になるケースも少なくありません。また、猫背や円背だけでなく、首にもストレートネックやスマホ首といった変形が生じる可能性があります。
こうした変形が固定されると、肺の呼吸機能が常に制限されることになり、慢性的な酸素不足や疲労感、代謝機能や集中力の低下を引き起こすことがあります。日々の小さな不調が積み重なることで、深刻な変化を見逃してしまう恐れもあるため、違和感や痛みがある場合は早めの対応が大切です。
当院の施術方法について
当院では、巻き肩に対して矯正・ストレッチ・鍼などを組み合わせた施術メニューを提供しています。特に矯正とストレッチは、巻き肩の初期段階から取り入れることで、変形の予防に加え、肺や内臓の圧迫軽減による代謝や身体機能の回復、姿勢矯正による見た目の変化も期待できます。
矯正では、首から背中、肩甲骨や肩関節の位置を本来あるべき位置に近づけ、ストレッチで関節の可動域と柔軟性を高めることで、怪我の予防にもつながります。鍼施術については、個人差がありますが、筋肉の硬直や血行不良が強い部位に対して、筋組織をほぐし代謝機能を高める目的で提案することもあります。
軽減していく上でのポイント
巻き肩は日常の習慣や無意識の癖から少しずつ進行するため、施術を受ける時間以外の生活習慣の見直しが重要なポイントになります。最初は意識するだけでも大変かもしれませんが、姿勢やストレッチも筋トレやダイエットと同様に、日々の積み重ねで効果を実感できるものです。
はじめのうちは来院ペースを短く保っていただき、施術後の体の軽さや血流の軽減、体温上昇などの状態を実感していただくことが大切です。そして、その状態を維持するために生活の中での意識と行動を見直すことが、巻き肩の軽減と予防への第一歩となります。気になる方は、ぜひ一度当院へご相談ください。