野球肩・野球肘｜新潟亀田大通り接骨院

十歳から十六歳の成長期の野球選手に多く発生し、別名「リトルリーグ肘」とも呼ばれます。そのため名前にも「野球」と付いていますが、似た動作を行うソフトボールやテニス、槍投げなどのスポーツでも発生することがあります。

主に投球やラケットのスイングによる繰り返しの動作で肩や肘を酷使する、オーバーユース（使いすぎ）によって関節周りの骨や軟骨、靭帯、神経が損傷してしまう症状です。

発見が早ければ対処もしやすい反面、肘周辺の骨の変形や成長軟骨を傷つけてしまうため、放置すると日常生活にも影響を及ぼす後遺症が残ることがあります。

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初期は、投球やラケットのスイング時に肩や肘への痛みが発生します。痛み自体はすぐにおさまることが多いのですが、進行すると痛みの残存時間が長くなり、強い痛みを感じるようになり、やがておさまりにくくなっていきます。

肩や肘の関節は曲げ伸ばしがしづらくなり、腫れや熱感が発生し、関節を速く動かせない状態になったり、動かした際に引っかかりやすくなったりします。また、突っ張り感や疲労感、不安定感が出るようになります。さらに進むと、関節が途中から伸びなくなることもあります。

関節の変形によって骨が肘の内側から出っ張るため、神経が圧迫され、握力の低下や手の小指側のしびれ、感覚が鈍くなるなどの障害が起きます。

野球肩や野球肘は、運動によるオーバーユース（使いすぎ）が主な原因ですが、他にも投球時のフォーム（姿勢）の崩れ、速い球を繰り返し投げること、遠投や変化球の多用、加齢による筋肉や靭帯の柔軟性の低下が挙げられます。

他にも、肩そのものや肩甲骨周囲、意外なところでは下半身や体幹の筋肉不足など、肩や肘といった上半身以外が原因の一端となることもあります。

また、思い切り力を込めた全力投球で肩や肘に過度な負荷を一度かけただけで発生する事例もあり、細かい部分ではバットやラケットの重さ、ボールの大きさや種類などが原因となることもあります。

どちらも重症化してしまうと手術などのリスクがあるため、早期の施術が勧められます。野球肘では、基本的に投球動作で痛みが発生しますが、症状が進行するとバッティングなどの投球動作以外でも痛みが出るようになります。

握力も低下し、全力投球ができなくなるなどスポーツのパフォーマンス低下につながります。また、腕を上げる、物をつかむなどの日常生活動作にも影響が見られます。

肘の成長軟骨にもさまざまな悪影響があり、剥がれた軟骨が関節運動を阻害したり、軟骨自体がすり減って肘に変形を残します。

野球肩でもパフォーマンスの低下が起き、加えて肩周りの骨や筋肉、関節の損傷によって疲労骨折や脱臼の原因になります。

当院では、野球肩・野球肘でお悩みの方に対し、筋膜ストレッチや全身矯正、鍼施術、電気施術、肩甲骨剥がし、血流を促すメニューなど、複数のアプローチを組み合わせた施術を行っています。
まず筋膜ストレッチでは、筋肉の表面に付く腱をしっかりと伸ばし、関節や筋肉の柔軟性を取り戻すことでフォームの乱れの軽減が期待できます。

全身矯正では、投球フォームの崩れから生じた骨格や関節の歪みを整え、再発予防につながる土台づくりを行います。
また、鍼施術や電気施術、血流を促すメニューでは、凝り固まった筋肉に外部から刺激を与えて柔らかくほぐし、代謝の向上やケガの防止を目指します。

さらに、肩甲骨剥がしによって肩甲骨まわりの筋肉をしっかり緩めることで肩の可動域が広がり、投球時の負担軽減や再発防止にもつながります。

これらの施術を組み合わせることで、野球肩・野球肘の症状に対して多方面からアプローチし、よりパフォーマンスを発揮しやすい状態づくりをサポートしています。

野球肘や野球肩の原因は肩や肘への酷使によるため、基本的には肘を使わず、二〜四週間ほど安静にすることや練習量の調整が重要です。痛みが強い場合や骨の損傷が大きい場合には、ステロイド注射や手術が行われることもあります。

施術後は、上半身に負荷が偏らないよう下半身の筋肉にも注目した身体作りを行い、誤ったフォームを整えて肘への負担を軽減します。リハビリでは、肘の内側を軽く圧迫しながら関節を曲げ伸ばしして動かします。

予防策としては、筋肉の柔軟性を保つために念入りなウォームアップを行うこと、運動後のストレッチやマッサージを行うこと、負荷のかかる動作を避けるためのテーピングが挙げられます。