骨盤の歪み

こんなお悩みはありませんか?
姿勢が悪いと思う、周囲の人からも言われる、気付くと机やPC、スマホ、ゲーム画面のディスプレイに顔や首が前のめりに近づいている
証明写真や集合写真を撮った時に肩の高さに左右差があり、どうしてもいびつに見えてしまう
ズボンの裾直しの時に左右の長さが違うと言われたり、靴底の減り方が左右で極端に違ったりしている
体重はそこまで変化は無いのに下腹がポッコリしてきたり、下半身ばかりむくんだり、冷えたり太りやすくなった気がする
ストレッチや開脚の際に片側だけ可動域がやけに狭かったり、片方の膝や足首だけ痛くなる
骨盤の歪みについて知っておくべきこと
骨盤は、上半身と下半身をつなぐ身体の中心的な存在であり、人体の中でも特に大きな関節の一つです。
男性と女性では、骨盤の形状や可動域、柔軟性にも違いがあります。男性は可動域がやや狭い代わりに、重心が安定しやすく、筋肉がかたくなりやすい傾向があります。一方、女性は出産を前提として、一定の周期で骨盤が開閉を繰り返すため、可動域が広く、柔軟性が高めな傾向があります。
四足歩行の動物であれば、骨盤の動きは比較的安定しますが、二足歩行になると、わずかな動作でも骨盤が歪んだり傾いたりしやすく、実はとても不安定な構造になっていることをご存じでしょうか。
さらに、骨盤はさまざまな臓器を下から支え、安定させる“かご”のような役割を果たしています。そのかごが傾いたり変形したりすれば、その中にある臓器の働きにも影響が出る可能性があることは、皆さんも想像できるのではないでしょうか。
症状の現れ方は?
現代人の生活習慣において特に目立つ症状の一つが、「長時間の同一姿勢の継続」や慢性的な運動不足によって生じる不調です。座りっぱなしや立ちっぱなしといった姿勢の持続が原因となるケースが多く見られます。
在宅ワークやリモートワークが定着する以前から、長時間の運転や一日中のデスクワークは潜在的な問題として存在していました。運動不足も同様であり、こうした背景からスポーツジムや骨盤矯正を行う整体院が増えていると考えられます。
「骨盤の歪み」と一口に言っても、感じ方や自覚症状は人それぞれ異なります。自己申告として多く挙げられる内容には、「太りやすくなった」「代謝が落ちた」「左右の脚の長さが違う気がする」「腰や膝の痛みの原因がもしかして骨盤かもしれない」といった疑問や問題意識があります。これらをきっかけにジムや整体、あるいはその両方を訪れる方が多い印象です。
また、「猫背や巻き肩を何とかしたい」「薬や睡眠でも体調がすっきりしないのは、骨格や骨盤の歪みが関係しているのでは」と考える方もいらっしゃいます。ただし、こうした症状がすぐに骨盤の問題と明確に結びつくわけではないため、そこが難しいところでもあります。
その他の原因は?
他によくある日常の動作で、骨盤の歪みの原因になりやすいものとしては、座るときに足を組む、肩掛けバッグをいつも同じ方の肩にかける、身体の片側に常に重心をかけている、胡座や体育座り、立て膝、斜め座りなどがあります。こうした動作は、誰しも一度は行ったことがあるような、ごく自然な行動のため、心当たりのある方も多いのではないでしょうか。
日常の何気ない動作だからこそ、無意識に繰り返してしまい、気づかないうちに骨盤の歪みや変形に繋がってしまうこともあります。
さらに、女性特有の理由として、出産や育児がきっかけとなるケースも多く見られます。女性の骨盤は出産のために開閉しやすい構造であることは先に述べたとおりですが、出産時に大きく開いた骨盤が歪んだままの状態で固定されてしまうと、産後の体型が戻りにくくなることがあります。
また、子育て中は抱っこや前かがみでの授乳姿勢が続くことが多く、骨盤の歪みを戻しにくくする要因にもなります。そのため、まずは日常のちょっとした動作を意識することから始めてみるのがおすすめです。
骨盤の歪みを放置するとどうなる?
すでに症状についていくつか取り上げておりますが、下半身が特に太りやすく痩せにくくなる理由として、骨盤の歪みや傾きによって内臓が本来あるべき位置からずれたり、下垂してしまうことが挙げられます。これにより内臓が本来の働きをしにくくなり、結果的に基礎代謝が全体的に低下すると考えられています。
一時的な代謝の低下であれば大きな問題にはなりにくいですが、その状態が数年単位で続いた場合、じわじわとさまざまな不調が重なり、「常にどこか調子が悪い」といった状態になる可能性があります。このような状態は、日常生活の質を大きく下げてしまう要因となることがあります。
内臓に限らず、骨格全体の歪みにおいても同様のことが言えます。歪みが続くことで腰痛や関節の痛みを感じやすくなり、将来的には膝や股関節をはじめ、他の関節の変形に繋がるリスクが高まることがあるとされています。
早期に対処することで、こうした変形や症状の悪化を防げる可能性もありますが、時間が経つほど元の状態に戻すことは難しくなっていきます。そのため、少しでも違和感を覚えたときには、「あれ?」と気づいた段階で、できる範囲から動いてみることをおすすめいたします。
当院の施術方法について
骨盤の歪みに対する当院の施術方法として、「スタンダード矯正」がございます。わかりやすくお伝えするのであれば、「骨盤矯正」にあたる施術です。
このスタンダード矯正は、骨盤の歪みや姿勢の悪さの軽減を目的とした施術となっております。最大の目的は、骨盤の位置を整えることで身体の土台を安定させ、全身への負担を軽減することです。
これにより、歩行時の腰への負担が軽減されたり、ストレートネックによる肩こりや頭痛の軽減が期待されます。現代ではスマートフォンの普及により、猫背になりやすい傾向がありますので、当院のスタンダード矯正は、現代を生きる多くの方にぜひ一度受けていただきたい施術です。
改善していく上でのポイント
軽減していく上で特に重要になってくるのが「頻度」と「期間」です。なぜこの2点が大切かというと、まず「期間」についてですが、骨盤の歪みを軽減していくためには、最低でも1年間は継続的に施術を受けていただく必要があるとされています。
たとえば、ぎっくり腰のような急性的な症状の場合、痛みが取れれば終了という方もいらっしゃいますが、骨盤の歪みは長年の姿勢の癖や、普段から足を組む習慣などによって起こることが多く、痛みを取るよりも歪みを整える方が時間を要する傾向があります。
次に「頻度」についてですが、骨盤の歪みを軽減していくためには、週に2回以上の施術を受けることが推奨されています。これは、正しい骨盤の位置を身体に記憶させるためです。週に1回の施術では、一度整えた骨盤の位置が、次回の施術時までに元の状態に戻ってしまう可能性があるためです。
そのため、週に2回の施術を、最低でも1年間継続していただくことが、骨盤の歪みの軽減に向けて大切なポイントとなります。