肩甲骨はがしとは?

肩甲骨はがしの説明イメージ

肩甲骨は、身体の中心である体幹と腕(上肢)をつなぐ重要な支点です。日常生活の中で腕を動かす際には必ず関わる部位ですが、デスクワークや勉強などで長時間同じ姿勢を続けたり、運動不足が続くと肩甲骨を動かす機会が減ってしまいます。
その結果、肩甲骨まわりの筋肉が硬くなり、骨に癒着(ゆちゃく)してしまうことがあります。この癒着により肩甲骨の動きが制限され、腕や首・背中の可動域まで悪化してしまうのです。
そこで行うのが「肩甲骨はがし」という施術です。肩甲骨と筋肉の癒着を丁寧にほぐし、本来の柔軟性と動きを取り戻すことで、肩まわりの不調やコリを軽減していきます。

肩甲骨まわりが固くなる原因とリスク

肩甲骨が固くなる原因

肩甲骨には多くの筋肉が付着しており、その動きを支えています。しかし、デスクワークやスマホの使用などで長時間同じ姿勢を取り続けていると、肩甲骨がほとんど動かなくなり、筋肉と骨が癒着してしまうことがあります。
筋肉が固まると、血流が滞り、肩こりや首こり、背中のハリなどが起こりやすくなります。さらに、血液循環の悪化は肩甲骨周囲炎や四十肩、石灰沈着性腱炎など、慢性的な肩の痛みの原因にもつながります。
肩甲骨を正しく動かすことは、これらの不調を予防し、健康的な身体を維持するために非常に重要です。

肩甲骨はがしをするメリットとは?

肩甲骨はがしの効果

肩甲骨は、日常生活の中で少しずつ可動域が狭まっていくため、いきなり動かなくなるわけではありません。
「肩甲骨はがし」を行うことで、硬くなった肩甲骨まわりの筋肉に柔軟性を取り戻し、動きを引き出すことができます。これにより、肩こりや首のハリ、背中の違和感といった症状を軽減し、全身の血行促進にもつながります。
また、肩甲骨の動きが良くなることで、冷えや手のしびれなどの循環不良も緩和され、姿勢改善や疲れにくい身体づくりにも効果が期待できます。
定期的に施術を受けることで、将来的な肩の不調予防にもつながり、慢性的な肩こりや頭痛を防ぐサポートにもなります。

自分でできる肩甲骨はがし

肩甲骨ストレッチ方法

まずはご自身の肩甲骨の可動状態をチェックしてみましょう。背中で両手を組めるか、腕を真横に90度以上上げられるか、耳の横に腕をつけてバンザイの動作ができるかなどを確認してみてください。
イスに座った状態で両腕を前に伸ばし、手のひらを合わせたまま、体幹をゆっくり左右にねじる簡単なストレッチもおすすめです。このとき、首筋がしっかり伸びているか、肩甲骨の動きを感じながら行うのがポイントです。
1回で劇的に変化するものではありませんが、毎日続けることで少しずつ柔軟性が高まり、肩甲骨まわりのコリや疲れを軽減していくことができます。

当院の肩甲骨はがし施術について

肩甲骨はがし施術の様子

肩甲骨のストレッチは、足の筋肉と違ってセルフケアが難しい部位です。肩甲骨まわりには多くの筋肉が付着しており、自己流のストレッチでは伸びる筋肉と伸びない筋肉が出てしまうため、バランスが崩れやすくなります。
当院では、専門的な技術と知識をもとに、患者様一人ひとりの状態を見極めながら、必要な箇所を的確にアプローチしていきます。肩甲骨はがしの施術を通して、可動域の改善だけでなく、姿勢バランスの調整や日常動作の癖の修正、そして再発予防までサポートいたします。
「最近、肩甲骨の動きが悪い」「肩こりが続く」「姿勢を整えたい」といった方は、ぜひ当院の肩甲骨はがし施術を体感してみてください。