悩みタイトル

こんなお悩みはありませんか?

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お子様の膝の骨が出っ張っているのに、特に痛みなどを訴えず心配している
最近、運動に行きたがらず、理由を聞いてもはっきり答えてくれない
急にジャンプや走ることを嫌がるようになった
普段と比べて動きが鈍くなり、元気がないように感じる
「成長痛かな?」と思っていたが、痛みが長引いている
どこに相談すればいいのか、何をすれば良いのか分からず悩んでいる

オスグッドについて知っておくべきこと

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ひとつ知っておいていただきたいこととしては、男の子に多い症状ですが、女の子でもなる可能性があるということです。基本的に10歳から15歳くらいのアスリートやスポーツをしているお子様に起こりやすいです。発症後、しっかりと休養し膝を安静にしていても、6ヶ月から長くて2年は症状が続くことがあると言われています。大前提として、対策やサポートをしっかり行っていれば、1年ほどで軽い運動を始めることができる可能性があります。しかし、安静にしたり、適切な対策を行わなければ、それだけ症状が続く期間が長くなってしまいます。それだけでなく、痛みや変形が強い時期に運動を行ってしまうと、正常な状態で受ける衝撃の2倍や3倍の力が膝にかかってしまうことがあります。そのため、剥離骨折や将来的な後遺症につながる可能性もあるので、早期の対応が重要です。

症状の現れ方は?

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まず、脛骨粗面とは膝のお皿から約5cmほど下のあたりにあたる部分で、そこに痛みが生じることがあります。最初は一部分に痛みが現れることが多く、一定期間その痛みだけが続く状態です。その後、成長期に伴う急激な身長の伸びとともに、痛みが出ている部分に変形が生じることがあります。この時期には、1ヵ月で5cmや10cm身長が伸びるお子様もいるため、骨が急激に成長していきますが、筋肉や腱の成長がそれに追いつかず、筋肉や腱が脛骨(すねの骨)の付着部を過剰に引っ張ってしまいます。その状態が続くことで、最終的に膝のお皿から約5cm下の部分がボコッと出っ張ることがあります。この状態が、一般的にオスグッドと呼ばれる状態に該当します。

その他の原因は?

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まず、オスグッドで痛みが出る部分は、脛骨粗面と言われる“すね”の骨の上部になります。本来、膝関節を伸ばす際に使用する筋肉は、太ももの前側にある大腿四頭筋です。この大腿四頭筋は膝のお皿を経由して、脛骨粗面に付着しています。また、子どもの骨には成長骨端線という、骨が成長する部分があり、成長期にこの成長骨端線の柔らかい組織に引っ張るストレスがかかり続けることで、痛みが生じたり変形が現れることがあります。基本的な動作としては、ダッシュやジャンプ、方向転換、キックなどを頻繁に行う場合にオスグッドが起こりやすいです。特にバスケットボールやバレーボール、サッカー、フィギュアスケートなどのスポーツを行っているアスリートに多く見られますが、根本的な原因は主に使い過ぎ(オーバーユーズ)にあると言われています。

オスグッドを放置するとどうなる?

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成長期と呼ばれる時期は、身体が本来の成長速度の2倍や3倍のスピードで大きくなろうとする時期です。その中でも特に骨が急激に伸びるため、筋肉や靭帯の成長が追いつかず、骨の柔らかい部分が過剰に引っ張られ、その結果、痛みや変形を伴うことがあります。本来、痛みを感じた時点で整体や接骨院、整形外科を受診して、適切な対処をすることが理想です。しかし、金銭面やスケジュール、交通の便などさまざまな理由で、受診できないこともあるかと思います。そのため、痛みを放置してしまう方も少なくないのが現状です。痛みが出始めると、徐々にすねの骨に変形が見られることがあります。この状態でさらに放置すると、痛みが強くなり、運動が困難になる場合もあります。最終的には、痛みがひどくなり歩行が困難になることも少なからずあります。

当院の施術方法について

当院では、まず足の状態や姿勢、歩行動作を患者様と一緒にしっかりと確認し、把握していきます。その後、患部周囲を温めて血流を整え、手技(マッサージ)を用いて膝周りの大腿四頭筋や、負荷がかかりやすいふくらはぎの筋肉を緩めていきます。次に、今後のケアや対策として、姿勢の改善を行います。走る動作やジャンプ動作、方向転換など、体幹や軸を意識する動作において、正しい姿勢で行えているかどうかは非常に重要です。小学生や中学生、高校生のうちから姿勢改善を行うことで、正しい姿勢を定着させやすく、睡眠や猫背などの様々な不調も改善されやすいとされています。このように、当院では手技によるしっかりとした身体のケアを行い、姿勢改善を通じて全体的に整えていきます。

改善していく上でのポイント

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ポイントは2つあります。まず1つ目は、接骨院や整形外科に通うことが重要だということです。状態を確認するためにも、できれば毎日通院するのが理想ですが、最低でも週に1度は来院し、お身体の状態を把握し、施術や運動療法、サポートを行うことが大切です。

そして2つ目は、通っている医師の指示をしっかりと守ることです。基本的にオスグッドの症状の場合、様子を見ながらですが、痛みがほとんどなくなるまで絶対安静という指示が出ることが多いです。しかし、成長期の子どもたちは運動したくて仕方がない場合もあり、痛みがないからといって運動してしまうことがあります。この時期の絶対安静は、意地悪ではなく、指示通りに休むことで、痛みが強くなったり、骨折などの状態につながるリスクを避けるためです。つらい選択かもしれませんが、最良の対応としてお伝えしています。実際、どれくらい休めば再開できるかは個人差があるため、明確にお伝えすることは難しいですが、膝を安静にし、お身体をしっかりケアすることが最も重要です。