寒さで注意したい≪寝違え・ぎっくり腰・ぎっくり背中≫
朝晩の冷え込みが強くなると、体は思った以上に動きが硬くなります。
この時期は首や腰に負担がかかりやすく、寝違えやぎっくり腰を起こす方が増えるシーズンです。
特に冬場は寒さで肩をすくめたり背中を丸めたりする姿勢が多くなるため筋肉がこわばりやすく「ぎっくり背中」などの急な痛みに繋がることも少なくありません。
放っておくと慢性的なコリや痛みに移行したり同じ症状を繰り返してしまうケースもあります。
寝違えとは？
朝起きた瞬間に首から肩にかけて激痛が走り、首を動かせなくなる急性の炎症症状です。
睡眠中に不自然な姿勢が続くことで、首周辺の筋肉や靭帯に過度な負担がかかり、組織が傷ついて炎症を起こしている状態を指します。
医学的には「急性疼痛性頸部拘縮」などと呼ばれます。
症状の特徴
特定の方向に首を動かすと激しい痛みが走り、可動域が著しく制限されるのが特徴です。
後ろを振り向く動作や、上を向く動作が困難になります。
重症化すると安静にしていてもズキズキと痛み、背中への放散痛や頭痛、腕のしびれを伴うケースもあります。
寝違えの原因
枕の高さが合わない、泥酔などで寝返りが少なく不自然な姿勢が続いたことが直接のきっかけです。
しかし根本には、日頃の姿勢不良や疲労蓄積により首の筋肉が柔軟性を失っていることが多く、そこに睡眠時の負担が加わることで筋肉が損傷し炎症を引き起こします。
ぎっくり腰とは？
正式名称は「急性腰痛」と言い、突然腰に激しい痛みが走り動けなくなる状態を指します。
欧米では「魔女の一撃」とも呼ばれ、重いものを持ち上げた時や、くしゃみなどの些細な動作でも発症します。
主に腰の筋肉や関節に急激な負荷がかかり、炎症が起きている状態です。
症状の特徴
発症直後から腰に強烈な痛みがあり、その場から動けなくなることも少なくありません。
特に前かがみや体を反らす動作が困難になり、寝返りを打つ、椅子から立ち上がるなどの日常動作に支障をきたします。
炎症が強い場合は、患部に熱感を持つこともあります。
ぎっくり腰の原因
重い荷物を持ったなどの「きっかけ」はありますが、根本原因は日頃の筋肉疲労の蓄積と間違えた体の使い方です。
長時間の同じ姿勢や運動不足により腰の筋肉が柔軟性を失い、限界を迎えた状態でふとした動作をした際に筋肉繊維が傷つき、炎症を引き起こすことで発症します。
ぎっくり背中とは？
ぎっくり腰の背中版とも言える症状で、背中（特に肩甲骨の内側や下周辺）に突然激痛が走る状態です。
医学的な正式名称ではありませんが、主に背中の筋肉や筋膜の損傷（筋膜性疼痛）、あるいは肋骨と背骨をつなぐ関節の捻挫による急性の炎症を指します。
症状の特徴
体を捻ったり、腕を上げたりした瞬間に背中に「ピキッ」と鋭い痛みが走り、動けなくなります。
深呼吸や咳、くしゃみをするだけでも背中に痛みが響くのが特徴で、ひどい場合は呼吸が浅くなってしまいます。
寝返りや起床時にも強い痛みを伴います。
ぎっくり背中の原因
猫背などの姿勢不良により背中の筋肉が常に引き伸ばされ、柔軟性を失っていることが根本にあります。
そこに急な動作や寒暖差、重いものを持つなどの負担がかかり発症します。
長時間のデスクワークやスマホ操作で筋肉がガチガチに固まっている方に多く見られます。
当院では症状の背景や生活習慣も伺いながらその方に合わせた施術をご提案しています
安心してご相談くださいね。
